法人向け|クラウドメールの月額料金の相場は?シミュレーションもあり
企業や団体などの法人には、次のようなメールのニーズがあるのではないでしょうか。
- 改正された電子帳簿保存法に対応しなければならない
- セキュリティ対策を強化したい
- メールの機能を増やして業務効率を上げたい
これらの要望を実現するには、クラウドメールへの移行が有効です。
ビジネス・ユースを前提に開発されたクラウドメールはインターフェースが優れていて、業務効率を高め、もちろんセキュリティ対策も強化されています。
しかし、クラウドメールを導入するにはコストがかかります。
そこでこの記事では、クラウドメールの月額料金の相場を紹介します。
また、料金のシミュレーションをしてみたので、コスト計算の参考にしてみてください。
法人向けクラウドメールの料金相場
いくつかの法人向けクラウドメールサービスを調べたところ、料金の傾向は大体次のようになっていました。
※金額は2022年11月時点のものです。
法人向けクラウドメールの料金の相場
- 初期費用:0~50,000円
- 月額(1アカウント当たり):250~500円
初期費用は0円のところもあれば50,000円のところもあり、まちまちです。
クラウドサービスなので基本料金は月額になるわけですが、1カウント当たりで設定している会社が多いようです。その月額料金は最低250円、最高500円と2倍の開きがあります。これはデータ容量や機能などによってコストが大きく異なるからです。
CWJのCloud Mailの料金体系
サイバーウェイブジャパン(CWJ)のCloud Mailの料金体系はこちらです。
なお、金額は税込みです。
1アカウント当たりの月額
- 10GB、月330円
- 30GB、月440円
- 初期費用、11,000円
- メール保管・監査オプション(以下の料金が加算されます)
・3年保存、月253円
・3年超5年保存、月341円
・5年超10年保存、月440円
大抵のクラウドメールサービスでは、最低申し込みアカウント数が決まっています。
CWJのサービスの場合、10アカウント以上、追加も10アカウント単位で可能なので、従業員数が少ない会社にも柔軟に対応できることが魅力です。
クラウドメールの料金のシミュレーション
CWJの「Cloud Mail」(クラウドメール)の基本料金に「10年保存オプションをつけた料金」のシミュレーションをします。
改正された電子帳簿保存法に対応するには、最大10年間のメール保存が求められるからです。
まず、利用者が20人(20アカウント)の場合で計算してみます。
前提:20人の利用者全員にアカウントを付与する
ビジネスメール10(メールボックス容量10GB)
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月330円
メール保管・監視オプション:5年超10年間保存
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月440円加算
1年間コスト:初年206,800円、2年目以降184,800円
【内訳】
1アカウント月(330円+440円)×20人×12カ月+ビジネスメール10初期費用11,000円+メール保管・監視初期費用11,000円
20人の従業員が10年保存オプションつきでビジネスメール10を利用した場合、初年のコストは206,800円になります。
次年以降は2つの初期費用(計22,000円)が不要になるので、1年間コストは184,800円になります。
前提:100人の利用者全員にアカウントを付与する
続いて、利用者が100人の企業の場合のシミュレーションをしてみます。
ビジネスメール10(メールボックス容量10GB)
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月330円
メール保管・監視オプション:5年超10年間保存
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月440円加算
1年間コスト:初年946,000円、2年目以降924,000円
【内訳】
1アカウント月(330円+440円)×100人×12カ月+ビジネスメール10初期費用11,000円+メール保管・監視初期費用11,000円
100人の従業員が10年保存オプションつきでビジネスメール10を利用した場合、初年のコストは946,000円になります。
次年以降は2つの初期費用(計22,000円)が不要になるので、1年間コストは924,000円になります。
オプションをつけると料金が変わる
CWJのCloud Mailには、メール保管・監視以外にもオプションがあり、それは以下のとおりです。
Cloud Mailのメール保管・監視以外のオプション
- 添付ファイル自動暗号化:1アカウント月55円追加(初期費用11,000円)
- 添付ファイルリンク:1アカウント月55円追加(初期費用11,000円)
- メール無害化(料金はお問い合わせください)
- マネージド・セキュリティ・サービス(料金はお問い合わせください)
電子帳簿保存法へ対応するため、セキュリティ向上のためのオプションが用意されています。
添付ファイル自動暗号化とメール保管・監査のオプションをつけた場合
添付ファイル自動暗号化オプションとメール保管・監査のオプションをつけたケースのシミュレーションをしてみます。ここでも利用者20人と100人にわけて計算しました。
添付ファイル自動暗号化オプションとメール保管・監査のオプションをつけたケース
- 20人:初年231,000円、2年目以降198,000円
- 100人:初年1,023,000円、2年目以降990,000円
計算式は以下のとおりです。
前提:20人の利用者全員にアカウントを付与する
ビジネスメール10(メールボックス容量10GB)
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月330円
メール保管・監視オプション:5年超10年間保存
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- アカウント月440円加算
添付ファイル自動暗号化オプション
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月55円加算
1年間コスト:初年231,000円、2年目以降198,000円
【内訳】
1アカウント月(330円+440円+55円)×20人×12カ月+ビジネスメール10初期費用11,000円+メール保管・監視初期費用11,000円+添付ファイル自動暗号化初期費用11,000円
前提:100人の利用者全員にアカウントを付与する
ビジネスメール10(メールボックス容量10GB)
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月330円
メール保管・監視オプション:5年超10年間保存
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- アカウント月440円加算
添付ファイル自動暗号化オプション
- 初期費用(1回のみ)11,000円
- 1アカウント月55円加算
1年間コスト:初年1,023,000円、2年目以降990,000円
【内訳】
1アカウント月(330円+440円+55円)×100人×12カ月+ビジネスメール10初期費用11,000円+メール保管・監視初期費用11,000円+添付ファイル自動暗号化初期費用11,000円
他社管理からの移転オプションはいくらか
他社管理からCWJのCloud Mailに移転する場合、ドメインの移転費用として6,600円かかります。この料金が発生するのは1回のみです。
またドメイン新規取得は1回7,480円で、ドメイン更新は年6,600円です。
法人向けクラウドメールにつけたいオプション
企業などの法人がクラウドメールを導入するとき、有料オプションも検討したほうがよいでしょう。オプションは単なる「おまけ」ではなく、必須機能になることが多いからです。
オプションについてはすでに少し紹介していますが、本章でさらに詳しく機能や必要性を解説します。
メール保管・監査
メール保管・監視は、今や企業の重要情報になっているメールを所定期間しっかり保管して監視する機能です。
そして国税庁は、税務や経理業務に関する帳簿書類を原則7年、一部書類は10年に渡って保存するよう求めています。
クラウドメールを選考するときは、まずメール保管・監査機能があるのかどうかを確認し、次に保存年月をチェックしたほうがよいでしょう。
企業が新規にクラウドメールを導入するとき、メールのデータを10年保管・監視してくれる10年保存プランがあるものの採用をおすすめします。
添付ファイル自動暗号化
メールに添付するファイルを自動で暗号化する機能は、今や必須といっても過言ではありません。暗号化しておけば、添付ファイルが万が一漏洩しても、安易にファイルを開くことができずパスワード解読までの時間稼ぎをすることができます。
添付ファイル自動暗号化機能を追加するメリットは、実利も大きいのですが、取引先や顧客に対しセキュリティ対策に力を入れている企業であることを㏚できることです。
そしてセキュリティに万全な企業であれば、悪意ある者たちが情報の盗難をあきらめる可能性もあり、添付ファイル自動暗号化機能には犯罪の抑止力にもなります。
添付ファイルリンク
添付ファイルリンクは、受信したメールから添付ファイルを取り除き、添付ファイルを指定した場所に保存し、メール上に添付ファイルをダウンロードするためのURLを設定する機能です。
この機能により、大きなサイズのファイルを添付したメールが届いても処理速度が遅くなりません。添付ファイルを閲覧するときは、メール上のダウンロード用のURLをクリックするだけで済みます。
改正・電子帳簿保存法によって、これからの取引では電子データが使われる機会が多くなっていくことが想像できます。
重たいデータをメールで送ってしまうと、送受信の速度が落ちて「重い」状態になり、作業効率への影響を懸念しなければなりません。
添付ファイルリンク機能があれば、メールの送受信の「軽さ」を維持して作業効率の低下を予防する効果が期待できます。
メールサーバとWebサーバの利用
メールサーバとは、メールの送受信や転送などを管理運営するサーバです。メールサーバは複数のサーバで構築されています。
Webサーバは、Webブラウザからのリクエストに応じてWebサイトのデータをWebブラウザに送るサーバです。
メールサーバとWebサーバ(クラウド環境)を両方利用できるオプションが便利です。
メールサーバで受信したメールをWebサーバのクラウド環境で安全に保存することで、データベースからのメール検索を容易にします。
サーバの品質や規模によって利便性や安全性が異なりますので、クラウドメールを選考選定するときは、クラウドメールサービス会社が使っているメールサーバの機能をチェックしてください。
クラウドメールの料金は従業員数とオプションで変動する
このように、クラウドメールの料金は、従業員数や必要なオプションをつけることにより変動します。
オプションをつけるかどうかは「改正・電子帳簿保存法の要件を満たすことができるか」という観点で決めることがおすすめです。
メールの長期保存機能や監査の機能については、有料でも利用したほうがメールの管理が楽になります。
見積もりを依頼するときは、クラウドメールサービス会社の担当者に「自社に必要な機能を搭載するといくらになるのか」と尋ねてください。
使い勝手だけで選ぶのではなく、必要な機能を兼ね備えたサービスを選ぶことが大切です。
営業担当者とよくコミュニケーションをとり、貴社に合う「クラウドメール利用の費用」を算出してください。
クラウドメールの必須機能やサービス選定の注意点について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
こちらもご覧ください
法人向けクラウドメールとしてCWJのCloud Mailをおすすめする理由
コスト、保存期間、機能の高さ、オプションの豊富さを考慮すると、CWJ(サイバーウェイブジャパン)の「Cloud Mail」(クラウドメール)は、新たにクラウドメールを導入しようとしている企業の選択肢の1つになるはずです。
CWJのCloud Mailであれば、10年保存オプションをつけても、20人企業なら年20万円ほど、100人企業なら年90万円ほどです。
オプションの「Mail Archive」(メールアーカイブ)をつけることで、10年間のメール保存や詳細な検索機能が使えます。
CWJのCloud Mailで改正電子帳簿保存法に対応することは可能です。
詳細は下記からお問い合わせください。
この記事のポイント
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1.法人向けのクラウドメールの料金相場が知りたい
法人向けクラウドメールの料金相場は、初期費用が0~50,000円、月額利用料は1アカウント当たり250~500円程度です。
CWJのサービスの場合、1アカウント当たりの月額はこちらです。
- 10GB、月330円
- 30GB、月440円
- 初期費用、11,000円
- オプション(以下の料金が加算されます)
・3年保存、月253円
・3年超5年保存、月341円
・5年超10年保存、月440円
詳しくは「法人向けクラウドメールの料金相場」をご覧ください。
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2.クラウドメールの1年間の料金はどれくらい?
CWJ(サイバーウェイブジャパン)の「Cloud Mail」(クラウドメール)の場合、10年保存オプションがついて、20人利用で年約20万円、100人利用で年約90万円です。
詳しくは「クラウドメールの料金のシミュレーション」をご覧ください。
インターネットデータセンターの運用から、クラウドサービスの提供まで行う株式会社サイバーウェイブジャパン(CWJ)のWeb担当者。
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